~ノルヴァ自宅~
ふぁぁ~あ……また寝ちゃった。
うわ、新聞すごく溜まってる……。
たしかもうすぐGWだったはずだけど、今日何日なんだろ――。
新聞:~海月(5月)7日~
――えっ!? 嘘でしょ、私のGWほんとに寝てただけで終わったの!?
フフフ……楽しかったゾ……。
そんな……大きな市も開かれるから楽しみにしていたのに……。
あ、でもこの売上表……ウェイちゃんがお店開いてくれたんだ。
えっと売上は……なにこれ!? いつもよりすごくお人形が売れてる……在庫もほとんど残ってないし……。
しかもかなり細かく売上書いてくれてる……。
内容は……20代男性人形1体、10代男性人形2体着替衣装1着、20代男性――って、男性のお客さんばかりじゃない。
男の人に人形が売れるなんて滅多にないのにどうして……。
聞いてみよう(お薬グビッ
どうシたんダ?
ウェイちゃん、私が寝ている間に市でお人形売ってくれてありがとう。
でも買ってくれたのが男の人ばかりみたいなんだけど、これはどうして?
なんダ、そんなのことカ。
簡単な話ダ。
少し胸元を緩クして、前屈みで相手をシてヤれば奴らなんてチョロいチョロい――。
ちょ、ちょっとウェイちゃん!?
私の身体を使ってなにをーー!
安心シロ。身体には一切触れさせてイナい。
それに奴らには思わせ振りナ態度を取っておいたからナ、必ず次の市にもやってクる。
どんどん搾り取っテやればいい。
わ、私には出来ないよそんなこと……。
まったク、自分の武器を自覚シロ。根が真面目だと苦労するゾ。
まぁ、だからこうシて30年以上も付き合ってやってルわけだが。
え? なんて?
なんデもなイ。
いいだろウ、次の市もワタシが出てやル。
商売のシカタというものを教えてヤル。薬を飲んで見ていロ。
わぁ、ありがとう♪
フフフ……。
~次の市~
ちょっとそこのお兄さん、お人形遊びに興味なぁい?(スカートヒラリー
あ、可愛いボクゥ? お姉さんのお人形、少し触ってみて?(胸元チラー
そうそう! その指使いすごく上手! テクニシャンなのね♪(微笑みウィンク
や、やりすぎ! ウェイちゃんそれはやり過ぎだからやめてー!
売ってやっているノに、一体何が不満なんダ。
まったくだ。金を手に入れるためには娘にだって躍らせろ。